2023年9月16日
頭の中が散らかって苦しい。過去の体験が何度もくり返し再生されて止まってくれないのでアーとかウーとか小さく声を出してやり過ごす、と思ったらいつの間にか気絶したように寝ている。自分の心身を操縦している実感がないまま時間が過ぎていくことに焦りを感じる。
SAKANA「Blind Moon」を聴く。大好きなアルバム。少しずつだけど音楽が聴けるようになってきた。
2023年9月17日
oono yuuki bandの新譜が本当に楽しみ。
自転車に乗る。久しぶりにカフェアリエへ。会いたかった人に会えると嬉しい。思ったより元気そうと言われる。
2023年9月18日
5時に起きて仕事。帰り道に新宿の紀伊国屋書店で本を何冊か買う。人文書のコーナーに平積みされていた「われらはすでに共にある:反トランス差別ブックレット」を手に取り、そこに掲載された山中千瀬「言葉がほしい」を読んで泣く。とても疲れていたので後日ちゃんと準備をしてから買おうと決めて店を出る。こういうことはよくある。
帰宅してビールを飲みながら冷奴を食べる。今年の夏もほとんど料理をしなかった。ケアとしての料理に必要以上に警戒しているんだと思う。
2023年9月19日
ビールを飲むためのグラスを新しく買う。今週末は麓健一のライブを見に行く。
2023年9月20日
思考促迫が続く。落ち着くのを待つ。
2023年9月21日
平岡直子のTwitterは最高だ。以下引用。
大森さんの歌集『てのひらを燃やす』のあとがきに〈人間にできる最も美しいことと最も醜いこと、そのどちらにも手が関わる〉という一文があり、わたしはむかしも今もこの文の意味がわからない。ふしぎな確信がある文なのにあまりに理解できないことがショックでかえって頭に残りつづけていたんだけど、今日、〈手〉とは関係性の器官なのだということを考えていてはじめて腑に落ちるところがあった。わたしにとってはわたしができる〈美しいこと〉と〈醜いこと〉はどちらも他者との関係性のなかにはないので、あの文を理解できないのは当たり前だったのだと思う。他方、いま現在の大森さんがどうかはわからないけど、少なくとも『てのひらを燃やす』は相聞歌集だから、あの文が〈重要なことすべてが他者との関係性のなかにある〉という宣言なのだとしたらそれはすごく筋が通っている。宣言しつつ、そのすべてを燃やしてみせる、というスタンスの歌集であることも。
たまらず大森静佳の歌集を本棚から引っ張り出す。平岡直子の大森静佳論が読みたい。どこかでやってくれないかな。
他人の文章を読んでいると、わたし自身の状態がどうであれ、あらゆることがただ続いていくんだなと思う。