2024年3月22日

精神の調子が悪いと相手の些細なひとことで激昂してしまう。「何を言うか」と「何を言わないか」を基準にして目の前の人間をジャッジするわたしは、なんてことない発言から相手の浅薄さを感じ取り、そんなことをわたしに向かって言ってしまえる、つまりこれはわたし自身に対する軽視であると一切の迷いなく決定する。全部自分の認知の歪みなのにね。相手がどんな気持ちで何を言おうがわたしはわたしのままなのに、どうしても確信が持てなくなる。自他境界が曖昧になっている。大丈夫、ちゃんとわかる、でも上手く切り替えられない。お願いだから今言ったことを撤回してほしいと文字通り泣き喚くわたしを見て、君は本当に生きにくそうだと彼は言う。何ひとつ許せないんだねと彼は言う。そこまでわかっているならほんとうの言葉だけをわたしに見せてくれよ。わたしはあなたの真ん中にあるものしか欲しくないんだよ。台所の換気扇の前に立って煙草を吸う彼を眺めながら声を出して泣く。

わたしは全然大丈夫なんかじゃないです。暴力を介してでしか他者と接続できないんです。慌てて頓服薬を飲み、電源が切れたようにパタリと眠る。翌日、一日寝込む。