2023年12月29日

年末年始は毎日5km走ると今決めた。

 

2023年12月22日

ウィリアム・フォークナー「野生の棕櫚」を読む。面白い。

 

2023年12月23日

新宿PIT INで池間由布子と無労村のライブを見る。誰かを羨ましいと思うことってあんまりないけど、池間由布子は初めてその姿を見た時からずっと羨ましい。まいそうを聴いて、身体は確かに生活の中にあって、それでもこんなにもシームレスに死者と接続できるのか、と思う。彼女の歌は血の匂いがする。

 

2023年12月24日

恋人と喧嘩する。

 

2023年12月25日

フォークナーを読んで過ごすクリスマス。帰宅後、恋人と鍋を食べる。

「あのね。すべての日を新婚旅行にするのよ  いつもずっと。永遠に、二人のどちらかが死ぬまでいつまでも。ほかの状態はだめなのよ。天国か、それとも地獄のどちらかよ  その中間の浄罪界なんかにぬくぬくと居座って、善良な行為や忍耐や屈辱や悔い改めがくるのを待ってなんかいられないのよ、わたしたちはね」

「すると、君が信じているのは、信頼してるのは、ぼくじゃないんだね、愛なんだね」彼女は彼を見やった、「ぼくばかりじゃない、どんな男も信じないわけだ」

「ええ、愛なのよ。愛は二人の男女の間で死にたえるものだなんて言うけど、あれは間違いだわ。愛は死なないのよ。ただ立ち去るだけ  もしその人間がそれに値しないときは消え去るだけだわ。愛は死なないのよ、死ぬのは人間のほうよ、愛は大きな海みたいなものよ  、もし人間がそれに値しなくて、くさい臭いをだしはじめると、どこかの岸に吐き出して死ぬままにさせるのよ。人は誰だって死ぬわ、でもあたしは大きな海のなかで溺れ死にたいわ、人っ気もない浜に打ち上げられて陽乾しにされて汚いしみになって、墓碑銘は名もなしに、これであったとだけで終わるなんていや!」

ウィリアム・フォークナー「野生の棕櫚」

 

2023年12月26日

友達の家で仕事をする。友達と友達の子どもとお昼ご飯。食事中に子どもが手を伸ばして、てて、と言う。はいはいと求められるままに手を繋ぐ友達に静かに感動していると、こっちにもてて、と言ってくる。わたしとも手を繋ぎたいらしい。戸惑いながら子どもの手を取る。3人で手を繋ぐ謎の数秒間が生まれる。一緒にご飯食べて楽しいねって気持ちを伝えたいんだねと友達が笑う。

神保町視聴室で大野悠紀のライブを見る。夜、火、川、光の明滅、時間と距離。あの時聞こえなかった声も、歌を歌えばもう一度拾いに行けるかもしれない。

 

2023年12月27日

阿佐ヶ谷TABASAで高橋翔のライブを見る。過去と現在が混ざった22曲、喉を痛めながら最後まで歌う。終演後、高橋さんからセットリストが印刷された紙をもらう。嬉しい。わたしのロックスター!「わたしの怒りとは」という曲が良かった。

 

2023年12月28日

退勤後、恋人と焼肉を食べる。昨年末はふたりとも体調を崩していたから、今年は楽しく年末年始を過ごせるといい。