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大学四年間で読んだ本

10冊

淵の王

淵の王

 
萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)

萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)

 
 
月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンコミックス)

月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンコミックス)

 
死にいたる病 (ちくま学芸文庫)

死にいたる病 (ちくま学芸文庫)

 
草の花 (新潮文庫)

草の花 (新潮文庫)

 
 
トーマの心臓 (小学館文庫)

トーマの心臓 (小学館文庫)

 
スティル・ライフ (中公文庫)

スティル・ライフ (中公文庫)

 
 
ストーナー

ストーナー

 
蝕まれた虹(シリーズ 日本語の醍醐味 6)

蝕まれた虹(シリーズ 日本語の醍醐味 6)

 
 
苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

 

3月22日

おそ松さん24話見て、太宰治「女生徒」読み直す。一生全力モラトリアム

いまに大人になってしまえば、私たちの苦しさ侘びしさは、可笑しなものだった、となんでもなく追憶できるようになるかも知れないのだけれど、けれども、その大人になりきるまでの、この長い厭な期間を、どうして暮していったらいいのだろう。誰も教えて呉れないのだ。ほって置くより仕様のない、ハシカみたいな病気なのかしら。でもハシカで死ぬる人もあるし、ハシカで目のつぶれる人だってあるのだ。放って置くのは、いけないことだ。私たち、こんなに毎日、鬱々したり、かっとなったり、そのうちには、踏みはずし、うんと堕落して取りかえしのつかないからだになってしまって一生をめちゃめちゃに送る人だってあるのだ。また、ひと思いに自殺してしまう人だってあるのだ。そうなってしまってから、世の中のひとたちが、ああ、もう少し生きていたらわかることなのに、もう少し大人になったら、自然とわかって来ることなのにと、どんなに口惜しがったって、その当人にしてみれば、苦しくて苦しくて、それでも、やっとそこまで堪えて、何か世の中から聞こう聞こうと懸命に耳をすましていても、やっぱり、何かあたりさわりのない教訓を繰り返して、まあ、まあと、なだめるばかりで、私たち、いつまでも、恥ずかしいスッポカシをくっているのだ。私たちは、決して刹那主義ではないけれども、あんまり遠くの山を指さして、あそこまで行けば見はらしがいい、と、それは、きっとその通りで、みじんも嘘のないことは、わかっているのだけれど、現在こんな烈しい腹痛を起しているのに、その腹痛に対しては、見て見ぬふりをして、ただ、さあさあ、もう少しのがまんだ、あの山の頂上まで行けば、しめたものだ、とただ、そのことばかり教えている。きっと、誰かが間違っている。わるいのは、あなただ。

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